「生活のつぶやき」

謂わば「生活のつぶやき」とでもいったようなもの

『2人だけの世界』(YUKI/「まばたき」収録)考察(のつもりが、暗い思い出語になりました)

私の音楽の楽しみ方ってとても乱暴で、音源をウォークマンに突っ込んで、あとは何回も何回も気に入ったアルバム・曲をイヤホンに流し続けるだけ。CD自体はイソイソとお部屋に飾って喜んだりしますが、歌詞カードとか滅多に見ません。曲情報(作曲者編曲者等)見ないどころかヒドいことに曲名すらあんまり分かっていなかったりします。おまけに音楽雑誌も読まないからアーティストがインタビューで語る曲の背景的なものも知らない。

そんな私なので、本当はその曲がどういったメッセージ性を持っているのかとか何も知らないんですが、YUKIのnewアルバム「まばたき」に収録されている『2人だけの世界』という曲を聴いたら昔恋人と別れた日を思い出してスンゴク悲しくなったので今日はその思い出をお焚き上げしようと思いここに来ました。元々は私なりの曲の解釈について書きたかったんですけど、読み直したらただの辛く恥ずかしい懺悔みたいなヤツになっていたんですよ…。(ここまで一息)

 

さて、恋人と別れた日を思い出して、と書きましたが、私はこの曲を恋人との別れの曲だと勝手に思っています。もうそれは冒頭の歌詞で確信しましたのでまずそれを書きますね。

 

髪型変えたね 似合ってる すごく 

気付かないふり わざとしていただけなんだよ

ウワーーン!!思い出してしまう…恋人との関係について悩み、もうこのままじゃムリだ私たち別れなきゃ、と思いながらどうしても踏ん切りが付かず毎日泣いて考えて暮らした日々…。とにかく少し距離を置こうということになって数ヶ月恋人と会わなかった時期があったんですけど、とうとう、別れる決意をして、久し振りに彼に連絡を取って、会うことになった日。会うのが久し振りだったこともあり、彼は髪型とか持ち物とかちょっとしたことが前会った時と変わっていたんですね。「いいね」と言おうとしたんですけど、この後私この人と別れ話をするんだと思うとどうしても口が開かなくなってしまって、それに何か言葉を言おうとするとウッカリ涙が出てしまいそうだし結局気付かないフリして何も言えなかった…という、あの時の自分がこの歌詞で思い出されました。エッ?全然そんなこと歌ってないじゃん?って感じですけどとにかく私は思い出してもうこれは絶対に別れの歌なんだツライ泣きそう…ってなったんでした。今も泣いてます。

 

結局会って数時間も経ってからやっと別れ話を喉から絞り出して、彼はそれを穏やかに受け入れてくれて(少なくともそう見えた)、そうして最後に駅の改札まで送ってくれたんですけど、改札を通る時、ふと、ああこの改札を通ってしまったら最後この先彼と会うことはきっとなくて、改札を隔てて立つ私たちはもう本当に恋人じゃなくなってしまうんだ…と考えてしまいメチャクチャ心が苦しくなりました。

 

改札素早く通り抜けろ 2人のルールで

改札を通り抜けたらこの恋が終わるという私たちにしか分からない感覚は、まさしく改札を通り抜ける時に発生する“2人のルール”でした。ちなみにこれは完全に余談ですけど、そんな経緯があったため私にとってメトロ日比谷線秋葉原駅改札はこの世のトップで辛い思い出の場所ですしアンティ・アンズのあの駅を包み込むような甘ったるい匂いはトラウマです。(※今調べたら秋葉原のアンティ・アンズ結構前に閉店してました。歌詞での意味合いとは異なるけれど、何らかの思い出の場所がなくなるという意味においては“友&愛が閉店するってさ デートの場所が またひとつ無くなっちゃうよね”に通じるところがありますね。エッない?)

 

…そういやYUKIって「改札」というワード、色んな曲で使うよねぇ。

改札通り抜ける5秒前 (笑いとばせ)

地下鉄の改札口に君によく似ている背中見つけた (ミス・イエスタデイ)

 

話が逸れたので元に戻ります。女子会でテッパンなのは恋の話ですが、私はこのテの話が基本的に苦手です。大好き人と一生懸命築きあげる2人だけの世界のこと、それから精一杯努力したんだけどどうしてもダメだったこととかは、当事者である2人だけが分かっていればそれで十分だと思っているから。(あと、オタクなのでそれよりも先に話したいことが沢山あるからです。)だから、“2人だけの世界誰にも 触らせない”という歌詞には分かりみが詰まり過ぎていて泣きました。(情緒不安定)

2人だけの世界誰にも 触らせない

その瞳に映っていた私は 私も知らない

あなただけが知ってくれている

 

…あの時を思い出して涙目になりながらなんとかここまでお焚き上げしてはみたんですが、いよいよ頭が痛くなってきたのでスミマセンがこの辺で打ち切ろうかと思います。なお、こんな泣き腫らした目で言えたことじゃないんですが、結局この別れた人とは数年後にまた再会しました。今の夫です。しかし今でも当時のことは私にとって人生イチのツラい出来事で地雷です。JUDY AND MARYに言葉を借りると“2度となおらないカゼをひいた”(LOLLIPOP)。

 

最後に、エッこのフレーズとこのフレーズ同じ曲に詰め込んじゃう?!ンも~だからYUKIの紡ぐ言葉ったらやめられないんだよおおお(大好き)ってなった歌詞を打たせてください。これ、終わった恋を振り返って言ってる言葉だと考えると(妄想)、尚のこと意味が深い。

失くしたもの ここじゃないどこかで見つかるから

失くしたもの見つからなくても かまやしないの

 

…あ、この手法はあの曲を彷彿とさせますね、JOY。

誰かを愛すことなんて 本当はとても簡単だ

誰かを愛すことなんて 時々とても困難だ

ジャニオタは1人見つけたら30人はいる

題名で言いたいことが終わりました。そう、ジャニオタはどこにでもいるっていう話です。

 

私は漫画お笑い歴史同人等々心赴くまま節操無くオタクやってきた移り気多い最低ミーハー人間なんですが、友人のジャニオタ各位による命を賭して担当を愛する生きざまを見ながら「このジャンルにハマってしまったら最後、わたしもきっと蟻地獄に落ちた蟻のように(?) 一生ハマり続けてもうシャバには帰ってこれないんだろうな…」と本能で避けていたジャニーズという新たな沼(「ではなく、ここは海…。キラキラと輝く表面、透き通った美しい海水はぐんぐん潜り込むごとに深みを増した色に変わり、云々」と友人のジャニオタが仰っていました。)をそぉっと隅っこから怖々覗いている日々を約2年程前から送っています。

 

さて、前述したように私の周りにはジャニオタが何人かいます。当時は「まぁ、類は友を呼ぶっていうからオタクの周りにはやっぱり何らかのオタクが集まるんだろうなァ」くらいに思っていたんですが(ま、それは間違っていないと思うんですけれど)、実際自分がジャニーズに興味を持つようになって気付いたのが、類友除いても世の中結構ジャニオタ多い!ということ。

まず、コンサート前に美容院行った時に「この夏何か予定あるんですかぁ?」と聞かれて「コンサート行きます~」とぼかして答えたところ「え?誰?ジャニーズ?」と食い気味でジャニーズ指定してきた美容師さん。話を聞いたところ屋良朝幸さん担当のガッツリジャニオタ大先輩でした。そしてコンサート後に電話先で「声枯れているけど風邪?大丈夫?」と心配されたので「週末コンサート行ったらはしゃいじゃって…」と答えたところ「昨日?ってことはもしかしてジャンプ?」と即特定頂いたお得意様。勿論ジャニオタ先輩。その他にもよく行くセブンイレブンの店員さんもジャニオタだったし(ジャンプちゃんくじやった時発覚した)別ジャンルで繋がったツイッターのフォロワーさんもジャニオタだったし、え、なんか、思ったよりも世の中ジャニオタ多くない?!と驚く私にジャニオタの友人が言い放った一言。「ジャニオタはGと一緒。一人見つけたらあと30人はいるから」

 

赤信号みんなで渡れば怖くないとかいう死語がありますが、ジャニーズみんなでハマれば怖くない心理が働き、段々とジャニーズに対する警戒心?が解けてきた最近です。でも、一度ハマってしまえばきっと彼らはお茶の間にわかファンなんかじゃ許してくれずずぶずぶと時間やお金を投入しまくる立派なオタクになっちゃうんだろうな…だって皆キラキラ輝いていて魅力的だもん…怖い…そういや圭人りん最近髪の毛切ったけど黒髪短髪ではにかむ圭人りんメッッッッチャ可愛すぎない?!

「聖の青春」を読んで将棋の世界に興味をもった話

なんでもすぐに好きになっちゃう軽率オブ軽率なオタクなので、夫に連れられた映画「聖(さとし)の青春」を観た瞬間、さとし~~~~~~~~!!!!!!!!ってなりまして(語彙力)、翌日には原作を購入、徹夜で一気に読み切りさらに興奮、今はインターネットで村山聖九段及び棋士の方々の逸話・エピソードを検索する日々を送っています。新規の入口にすら立っていない只のミーハー&ミーハーなドドドドド素人なので将棋界のこと本当に何一つ分かっていないのですが、そんな真っ白な赤子だからこそ感じた今の気持ち(ビビビッときたポイント)を残しておきます。

 

棋士に対する呼称

数日前まで漢字で「将棋」と書けない程度には無知だったので、段位を持つ棋士(既に棋士という言葉が格好良い…)は名前の後ろに段位を付ける、とか、タイトルを保持する棋士は名前の後ろにタイトル名を付ける、といった超基本的な知識にまず痺れました。少し(大きく)違いますが、幕末にハマった際「“新撰組副長”土方歳三」「“長州藩士”高杉晋作」という音の響きにトキメキを感じた勢としては、「村山聖“九段”」「羽生善治“7冠”」に似たロマンを覚えました。

 

・名言(語録・キャッチフレーズ)

オタクは名言がお好きと相場が決まっていますが、将棋界もそういうの多いんですね…?「聖の青春」においても村山聖九段にまつわる「終盤は村山に聞け」などの名言が散見されており、その名言(もはや神話)のカッコ良さに失神しました。あと、「東の天才羽生、西の怪童村山」。これは私の持論ですが「東の~~西の~~」のフレーズが使われるジャンルは物凄く危険です。(例:ジャニーズ(「東のタッキー、西のすばる」)、お笑い(「東の狂犬、西のジャックナイフ」))、正直私はこのフレーズを知った瞬間将棋界のポテンシャルの高さに震撼しました。好き。

 

・羽生世代

さすがの私も噂では聞いたことがありましたが、「羽生世代」(羽生善治と年齢が近い強豪将棋棋士を指す呼称である/Wikiより)。この音の響きメチャクチャかっこよくないですか…キセキの世代(黒バス)みたい…。しかも彼らの内の幾人かは10代の頃「チャイルドブランド」と命名されていたとか書いてあったんですけど(wikiに)、何そのネーミングセンス?天才少年達の集まりなはずなのにかわいすぎてバブみすら感じます。

 

・「村山聖」という人

結局こんなに将棋に興味を抱いたのは「村山聖」という人の溢れる魅力にはまったからに他ありません。松ケンのインタビューで「研ぎ澄まされた人は美しい」という言葉がありましたが、本当にその通りで、将棋に全てを賭けた壮絶な人生を歩んだ村山聖という人はとても澄み切った美しい人間なのだ…と感じました。あと、彼を語る上で外すことができないのが森信雄師匠との師弟愛。今時よくこんな師弟いたなと驚きました。わたしは長らく「師弟関係」(と幼馴染み)をオタク大学の専門科目として生きてきましたが、今まで見たことがない強烈な師弟愛でした。小説「聖の青春」に彼らの関係について「それは人間というよりもむしろ犬の親子のような愛情の交歓だった。理屈も教養も、無駄なものは何もない、純粋で無垢な愛情そのものの姿を見ているようだった。」との記述があるのですが、わたしは興奮の余りこの記述が書かれたページを破って食べそうになりました。それから時世の句大好きマンとしては、時世の句では全くありませんが彼の死ぬ間際の言葉「2七銀」がエモすぎてぶっ飛びました。

お笑いコンビの結成秘話尊いという話

のっけからアレなんですけど、オタクって運命とか友情とか絆とかニコイチとか世界で2人ぼっちとかお前のことは俺が一番知っているとか好きじゃないですか?私は大好きです。余談ですがハイキューだと青葉城西高校のキャプテン及川徹くんとエース岩泉一くんの幼馴染みコンビが好きですし、弱虫ペダルだと総北高校の現主将手島純太くんと福主将青八木一くんのチーム二人コンビが好きです。で、そんな「2人組の?人たちの?友情とか?なんかそういうの?めっちゃ大好物やで♡」なオタクさん各位にこの度声を大にしてお伝えしたいことがあります。あのな!みんな聞いて!!お笑い芸人メッッッッチャええで!!コンビって最高に尊い!!(トリオも良いよ!)みんなで軽率にハマろう~~~~~!!!!!

わたしは自称芸人さんのコンビ愛大好きマンなんですけど、そんなわたしの一番好きな話題が「コンビの結成秘話」。お笑いコンビの場合、誰かから命じられてコンビを組むことはあまりなく、その殆どが彼ら自身の意思によるものです。つまり、お互いがお互いを相方として選んだからこそコンビが結成されたのです。元々彼らがコンビを組む前はどのような関係性だったのか?なぜ彼らはお互いをコンビの相方として選んだのか?コンビを組むにあたってどんな会話がなされたのか?みたいなことを調べると、すっごくドラマチックでロマンチックなエピソードがざくざく出てきてそれはもうハチャメチャに幸せな気持ちになれます。

例えば、私のイチオシであり!かの有名な!お笑いコンビ!チーモンチョーチュウ(※吉本所属。同期は友近さんなど。)の場合はこうです。『二人の出会いは千葉の高校であり、白井は親に「高校卒業後、アメリカの牧場で働け」と言われた。しかし、嫌がった白井は菊地を吉本興業に誘った。その時菊地は心理学を学ぶ為に大学を目指していたが、受験の時、白井との約束を守るため答案用紙を白紙で出した。(ウィキペディアより)』。…え?何これ?尊いにも程があるのでは?!(震え)菊ちゃんは白井ちゃんの牧場行きを阻止するため心理学を学びたいという自らの夢を諦めたのです…しかも白井ちゃんには「俺は大学行きたいから、お前と吉本行くのは万が一入試に落ちた時だけね」とか言いながら、その実、彼は答案用紙を白紙で出したのです…(しかも白井ちゃんには答案用紙を白紙で提出した事実を長い間黙っていた)。うわぁ…こういう仲良しという言葉だけでは表現しきれないこの二人にしかなしえない関係を物語るエピソードオタク大好物…ありがとう神様仏様チーモン様…!!

このように、コンビという存在及びコンビ結成エピソードにはオタクが喉から手が出るほど欲する萌え的なものがとてもたくさん詰まっています。「最近ガッと人生持っていかれるほどハマっているものないんだよね~~」なんて暇を弄ばせているオタクの方がいらっしゃったら、是非一度お笑い芸人沼を覗いてみて頂けますと幸いに存じます。(沼への推奨最短ルートは、ライセンスさんのトーク動画チェック。多分大抵のオタクはこれでコロッと沼に落ちるよ☆)